共同授業実施のご案内

協定校との共同授業参加者募集

協定校との共同授業参加者募集のご案内です。

 

イギリスのバーミンガム・シティ大学(BCU)、ドイツのフリードリヒ・アレクサンダー大学(FAU)と3校合同の共同授業を実施いたします。オンラインでイギリスやドイツの学生と一緒に授業を受けてみませんか?どなたでもお気軽に参加できる授業となっております。国際交流に興味のある方はぜひご参加ください。

この共同授業は2017年にスタートし、回数を重ねるごとに分野のひろがりを見せています。共同授業に関心を寄せられているアメリカやカナダ、タイの協定校の先生方にも見学に来ていただく予定です。

 

 

 

 

—共同授業の実施日程と概要—

 

美術と工芸「素材・色・音」から ―S D G s時代の共通の感性―

Arts and Crafts from 'materials, colours and sounds' - a common sensibility in the SDGs era


 

1回目:    
11月29日(水) 18時45分~21時(日本時間) BCU×女子美
12月上旬予定 17 時45分〜20時(日本時間) FAU×女子美

 

 

【講師】橋本 弘安先生(女子美術大学名誉教授、染織文化資源研究所客員研究員)

「地球のオーラをすべての美術・工芸に活かす方法―講義と実技体験」

「天然岩絵具」は日本画材料とみられていますが「天然顔料」「Natural Pigments」は、世界と繋がる事がSNS<インスタグラムなど>から見えてきます。「天然顔料」について様々な角度から考察します。現代の先端的粉砕技術により作り出されるサブミクロン・ナノ粒子絵画だけでなく「地球のオーラ」を持つ素材としてすべての美術・工芸の表現の広がるSDGs時代の「新しいアートアンドクラフト運動」」です。素朴な方法での実技体験で、周辺の美を見つけましょう。受講者には講義の前に、資料を送りますので事前に見て下さい。

 

【講師】サイモン・コスグローブ先生(女子美術大学助教)

「音と色」

楽器や声について表現するときに「音色」という言葉を使うのは偶然でしょうか。音と色には切っても切れない関係があり、音も色も特定の感情を引き出す力を持っています。この講義では、ピタゴラスの発見からスクリャービンの共感覚の探求や他の現代作曲家のアプローチまで、音と色の関係をたどります。天然素材から楽器を作る世界中の例もいくつか紹介します。講義の最後に、様々な音階、音色、テクスチャー等に感じられる内容について参加者のみなさんと話し合う時間を作りたいと思います。

 

【講師】BCU教員/FAU教員(協定校の教員)

※タイトルは当日発表予定

 


 

2回目:    
12月6日(水) 18時45分~21時(日本時間) BCU×女子美
12月中旬予定 17 時45分〜20時(日本時間) FAU×女子美
   
     

 

【講師】荒 姿寿先生(女子美術大学准教授、染織文化資源研究所研究員)

「布を染める」

私たちは、古来より植物の繊維や動物の毛から糸を紡ぎ、手仕事によって布を織り日々の暮らしを彩ってきました。そしてその布を植物や鉱物、岩石で染め、模様を描く技や表現が豊かに現代まで繋がっています。この講義では、友禅染や、紅型などを例に、古来より日本の染色品で使用されてきた天然染料や天然顔料の魅力や色の背景にある物語ついてお話しします。また、女子美術大学染織文化資源研究所で取り組んでいるサブミクロン・ナノ領域粒子顔料研究について染色作品を中心にご紹介します。

 

【講師】坂田 勝亮先生(女子美術大学元教授)

「素材のもつ色の美しさ ―その文化心理学的考察―」

我々人類は地域や集団ごとに文化を築き、それぞれが特色ある活動を現在にまで受け継いでいます。しかし岩石や植物は人間が生息している地球上のあらゆるところに存在し、またどこの地域においても人類は顔料と染料を用いて色の表現を行ってきました。地域によって岩石や植物の多様性はあるものの、私たちは鉱物や植物の持つ色の美しさに魅了されてきました。この講義ではこれらは地域や集団の違いを越えた、人間の持つ美の感覚に基づいていることを明らかにし、文化とは集団ごとの差異ではなく共通性に基づいて考察すべきであるという理論を展開する予定です。

 

【講師】宮島 弘道先生(女子美術大学教授、染織文化資源研究所研究員)

「天然顔料と日本画」

日本の美術大学において日本画学科、日本画専攻を置く大学は10校を優に超え、毎年200名以上の日本画を学んだ学生を輩出しています。日本画教育は美術系高校でも積極的に行われるようになり、現在では中国においても広く重彩画や岩彩画として認知されるまでになりました。そんな日本画の成り立ちから日本画の現状を見つめ、作家の視点から日本画の魅力をお話します。

—日本画とはなんなのか—この疑問の答えを探し続けた私の作品を通して、今後の絵画表現の展開を考える糸口となることを願います。

 

 


 

3回目:1月 11日(木)※時間は調整中です。

3校合同授業

講評やディスカッションを予定しています。

 

 

 

—授業について—

 

講義時間: 120分(講義30分(通訳15分含む)×3回、 質疑応答30分(通訳15分含む)) 

講義形態: Google Meetでのオンライン授業

講義言語: BCU(日本語・英語通訳)FAU(日本語・ドイツ語通訳)

 

1回の講義で、女子美教員2~3名、BCU、FAU教員の講義を行います。   

BCU1回目、FAU1回目とBCU2回目、FAU2回目の女子美教員の授業は同じ内容です。

BCU、FAU両方の授業への参加も可能です。

各校20名程度の学生が参加予定です。

 

—参加条件—

 

・各回の講義後、チャットやミニレポートでの感想提出をしていただきます。

・2回の講義を受けて、小作品制作、リサーチなどフィードバックの時間を数週間取ります。

   作品画像、コメントを1月上旬までに提出いただきます。3回目の合同授業で3校の作品データを共有します。

 

—参加方法—

 

受講を希望される方は、以下の申込フォームよりお申し込みください。

 

定員:先着20名 参加学年、専攻は問いません。

締切:10月30日(月)※定員に達し次第締め切ります。

 

参加決定後に参加者には授業で使用する制作キットと資料を配布します。

 

 

協力:女子美術大学国際センター

定員に達したため、募集を終了いたしました。