よくある質問(Q&A)

よくあるご質問を掲載しています。

Q : 学内の留学制度を利用している学生は多いですか?

2002年度から始まったバーミンガム・シティ大学(イギリス)での海外サマー・スクールには、毎年15~30名の学生が参加。2010年度からは、スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ(アメリカ・ニューヨーク)での海外サマー・スクール、2012年度からは海外スプリング・スクールとして始動、毎年15~20名の学生が参加しています。
近年の状況は下記の通りです。

Q : 語学に自信がないのですが、留学できますか?

海外の美術大学の入学担当者はよく「日本の美大生は作品(ポートフォリオ)には問題はないが、語学力がないので入学許可を出せない。」と口にします。これを別の視点から見ると、語学力(特に英語力)を高めれば留学できるチャンスは一気に高まるということです。日々の制作やアルバイトで忙しくても、それを言い訳にせず語学学習を進める決意と努力が必要です。

英語であれば、TOEFLやIELTS(留学出願の時に必要な英語試験)のスコアをあげるための予備校に通ったり、本学が外部業者と提携して開講しているオンライン英語講座「eラーニング」を受講したり、本学が学内で実施するTOEFL模擬試験を受験したり、市販の参考書を使ったりして勉強を進めてください。
1ヶ月や2ヶ月では学習の成果は出ません。長期間学習を継続することが重要です。

Q : 語学ができなくても、作品がよければ留学できるのではないですか?

「外国に行けば言葉はなんとかなる」ということはありません。

「出来上がった作品が良ければ、言葉は重要ではない」ということもありません。
海外では、日本にいる時以上に、「言葉」を使って相手(教師、学生、作品を見てくれる人)に作品を説明し、納得させ、意見交換できる力が必要です。また、文章を書く力、読む力、分析する力がなければ、作品を文章で紹介したり授業でのレポートを仕上げたりすることはできません。

Q : ポートフォリオって何ですか?

ポートフォリオとは、これまで取り組んできた作品やそれらの制作プロセスを一目で分かりやすくまとめた作品集のことです。

これは合否判定の際に最も重要なものです。海外の美術大学に見せるものですから、当然日本語では作れません。
言葉で説明する箇所はすべて英語(もしくは留学先の言語)で記し、自分の考えやコンセプトが明確に伝わるような構成にしなければなりません。
日本の美大のように「入試実技」はありませんので、皆さんの作品力はすべてこのポートフォリオで評価されます。
皆さんは「留学志願者」であると同時に「アーティスト」でもあります。論理的で専門性ある内容が求められます。

Q : IELTS(アイエルツ)という英語試験はどのようなものですか?

「IELTS(アイエルツ)」は英語の試験で、主にイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどイギリス連邦加盟の国で利用されます。0.5ポイントきざみの「Band(バンド)」と呼ばれるスコアで表示され、Band 6.0か6.5(TOEFLのiBT79~80点におおよそ相当換算)が語学学校を経ないで大学院課程、大学学部課程に直接進学できる目安です。この試験では、スピーキング(会話力)も測定されます。詳しくは、ブリティッシュ・カウンシル東京センターに問い合わせてください。

Q : TOEFL(トフル)という英語試験はどのようなものですか?

最も有名かつ利用範囲が広い英語試験が「TOEFL(トフル)」です。
Test of English as a Foreign Languageの略称で「外国語としての英語テスト」という意味です。世界6,000の大学・短期大学で入学要件に定められた世界最大の英語力測定テストで、英語圏及び英語で授業を行う非英語圏の大学への留学を目指す人は必ずと言ってよいほど受験しなければなりません。
読む、聞く、書く、話す(専用のマイクつきヘッドフォンを使用)のテストで構成されており、インターネット配信による形式(iBT=internet Based Testing)で受験します。受験者は試験会場で各自1台のコンピュータを使用し、画面上で問題を読み解答します。詳しくは、TOEFL®テスト日本事務局に問い合わせてください。

Q : TOEFL(トフル)のスコアはどれくらい必要ですか?

大学院課程、大学学部課程への直接進学には、ほとんどの場合、iBT79~80点以上が必要です。

しかし、これより低いスコアであっても、正規課程に進学する前に3ヶ月から6ヶ月程度現地の語学学校で英語を勉強するという前提で合格できることがあります(これを「条件付入学許可」といいます。但し、この場合でも最低iBT61点程度は必要です)。日本の大学と違って、海外の大学は融通が利く(個々人の状況や意欲にあわせた)対応をすることがよくありますので、スコアの判断について入学担当者と交渉してみる価値はあります。

Q : フランス語圏への留学を希望しています。どのような語学試験を受験すればよいですか?

フランス政府国民教育省が認定するフランス語資格試験「DELF(Diplôme 'études en langue française、デルフ)」と「DALF(Diplôme approfondi de langue française、ダルフ)」が有名です。

DELFはA1、A2、B1、B2 の4レベル、DALFはC1、C2の2レベルで構成されており、AからCにいくにつれて難易度が高くなります。各レベルとも聞き取り・読解・文書作成・口頭表現の4つの能力が評価されます。単願または併願して受験でき、その順序は問いません。通常、フランスの大学の学士課程に進学する際には、駐日フランス大使館で実施される「大学予備登録のためのフランス語試験」を受験しなければなりません。しかし、DALFのC1に合格した方は、この試験が免除されます。詳しくは、日本フランス語試験管理センターに問い合わせてください。

Q : ドイツ語圏への留学を希望しています。どのような語学試験を受験すればよいですか?

ゲーテ・インスティトゥートが認定するドイツ語検定試験が有名です。

「ドイツ語中級統一試験(ZMP)」、「ドイツ語上級統一試験(ZOP)」、「ドイツ語小ディプロム試験(KDS)」、「ドイツ語大ディプロム試験(GDS)」の4種類があります。通常、ドイツの大学に学位取得を目的として留学を希望する方は、現地で留学希望先が課す「外国人大学入学志願者ドイツ語試験(DSH)」を受験し、合格しなければなりません。しかし、上述のいずれかの試験に合格した方は、DSHが免除されることがあります。
この他、テスト・ダフ・インスティトゥートが認定するドイツ語能力判定テスト「TestDaf」に合格した方は、DSHが免除されます。詳しくは、ゲーテ・インスティトゥート東京に問い合わせてください。

Q : イタリア語圏への留学を希望しています。どのような語学試験を受験すればよいですか?

イタリア政府外務省が認定するシエナ外国人大学によるイタリア語検定試験「CILS(Certificazione di Italiano come Lingua Straniera、チルス)」が有名です。

これは、A1、A2、B1、B2、C1、C2の6レベルで構成されており、AからCにいくにつれて難易度が高くなります。各レベルとも、聞き取り、文法、読解、作文、会話の5科目を受験します。多くのイタリアの大学では、入学の際にB2以上が必要です。日本では年2回(6月と12月)実施されます。ローマ第三大学によるイタリア語検定試験「IT」では、ヒアリング、読解、作文、文法、口述の5科目から希望科目を選択して受験します。日本では年1回(6月)実施されます。他のイタリア政府認定試験では、「イタリア語検定試験」が有名です。
イタリアの大学への留学の際に出願条件となる試験ではありませんが、語学力を客観的に証明してアピールできますので、受験をお勧めします。ここで紹介した3つの試験について、詳しくはイタリア文化会館東京に問い合わせてください。