George Ègor Kraft(ジオ・クラフト)

 

 

 

 

 

 

George Ègor Kraft (ジオ・クラフト)

 

ジオ・クラフトは、リサーチ行為を基礎に、建築と視覚媒体を往還しながら表現する美術家だ。現在は東京とウィーンを主な拠点とし、その他多くの国や地域を流動的に移動しながら活動している。欧州にとどまらずアジアの大学でも教鞭をとり、いくつかの出版物の著者であり、アーティストコレクティブ wwww.work の創設者という側面もある。

これまで思索的オブジェ、テキスト、構想、コンピュータ作品、映像、調査研究、ハクティビスト的介入、スペキュラティブ提案といった多岐に渡る作品やコラボレーションが欧州、アジア、オーストラリア、そして米国の美術館やギャラリー、フェスティバル等で展示され、多くの賞を授与されている。

ロトチェンコ アート スクール(モスクワ)、ウィーン美術アカデミー(ウィーン)、セントラル・セントマーチンズカレッジ(ロンドン)、ストレルカ・インスティテュート(モスクワ)で学び、ルーメンプライツ、S+T+ARTS賞、NTAAニュー テクノロジカル アート アワード、オーストリア・ブロックチェーン賞、フォーリング ウォールズ賞等を受賞している。

https://kraft.studio/

女子美祭2024スペース表現領域ゲストトーク

トークテーマ:非線形の物語世界で、「文脈」はどのように視覚化されるのか? 

日時:10月27日(日)13:00-14:30

 

概要:

スペース表現領域では、女子美祭2024において2日間のトークイベントを行いました。2日目となる10月27日には、特別ゲストとして女子美術大学外国招聘特別講師のジオ・クラフト(George Ègor Kraft)氏をお迎えし、「非線形の物語世界で、『文脈』はどのように視覚化されるのか?」というテーマのもと講演をしていただきました。

クラフト氏はご自身の作品を紹介しながら、世界に対する人間の認識の揺らぎや曖昧さについて言及するとともに、AIの持つ断定的かつ明快な判断によって補われ生まれる新たな「歴史」の不確実性についてもお話してくださいました。AIの認識の枠組みに回収されない非線形で曖昧な捉えにくい物語を、作品を通してどのように視覚化し、問い直すかということの重要性を自身の実践からお話いただきました。また、トーク終盤には学生からの質問にもお答えいただき、作品を制作することやアートに携わることの意義を改めて捉え直す良い機会となりました。  

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