協定校との共同授業参加者募集

2021.11.01 お知らせ

学術交流協定校である、ドイツのフリードリヒ・アレクサンダー大学(FAU)、イギリスのバーミンガム・シティ大学(BCU)と3校合同の共同授業を実施いたします。現在参加者募集中です。
参加希望者はページ下部のフォームよりお申込みください。

定員に達したため、応募は締め切りました。

国際共同授業で探る感性「天然顔料」「天然染料」「音」「色彩」

Exploring Sensory Reactions to Natural Pigments, Dyes, Sound and Colour - a Collaborative International Programme

協定校: フリードリヒ・アレクサンダー大学(ドイツ)/ バーミンガム・シティ大学(イギリス)

授業日程

日程

協定校 開始時間
11月17日(水) 女子美 × FAU 1回目

17時45分開始(ドイツ時間9時45分)〜20時 終了予定

11月24日(水) 女子美 × BCU 1回目

18時45分開始(イギリス時間9時45分)〜21時終了予定

12月1日(水) 女子美 × FAU 2回目

17時45分開始(ドイツ時間9時45分)〜20時 終了予定

12月8日(水) 女子美 × BCU 2回目

18時45分開始(イギリス時間9時45分)〜21時終了予定

1月12日(水)

FAU、BCU、女子美
3校合同授業

※調整中

講義時間 : 40分(通訳20分含む)2回、 講義80分、 質疑応答30分(通訳15分含む)
講義形態 : meetでのオンライン授業

授業内容

1回の講義で、女子美の教員2名による講義を行います。
F A U1回目、B C U 1回目の授業は同じ内容、F A U2回目、B C U 2回目の授業は同じ内容です。
1回目、2回目ともどちらかの希望日に参加してください。F A U、B C U両方の授業参加も可能です。
F A U、B C Uより、各校20名程度の学生が参加予定です。
F A Uは日本語、ドイツ語通訳の授業、B C Uは日本語、英語通訳の授業となります。

 

講義テーマ

担当教員 講義内容
1回目

「布を染める」

荒姿寿先生 講義

「音と色」

サイモン・コスグローブ先生 講義
2回目

「天然岩絵具と地球の歴史、人類の歴史と実技体験」

橋本弘安先生 講義・実技体験

「素材のもつ色の美しさ ―その文化心理学的考察ー」

坂田勝亮先生 講義・質疑応答
3回目

女子美×F A U×B C Uの3校合同授業

協定校含む教員全員 講評・ディスカッション

参加者募集について

募集人数: 先着20名

参加条件
・参加者には授業で使用する天然顔料制作キットを購入していただく必要があります。(ページ下部に詳細あり)
・各回の講義後、チャットやミニレポートでの感想提出をしていただきます。
・2回の講義を受けて、小作品制作、リサーチなどフィードバックの時間を数週間取ります。作品画像、コメントを1月上旬までに提出いただきます。3回目の合同授業で3校の作品データを共有します。

講義要旨

荒 姿寿 (女子美術大学准教授、染織文化資源研究所研究員)
「布を染める」

私たちは、古来より植物の繊維や動物の毛から糸を紡ぎ、手仕事によって布を織り日々の暮らしを彩ってきました。そしてその布を植物や鉱物、岩石で染め、模様を描く技や表現が豊かに現代まで繋がっています。この講義では、友禅染や、紅型などを例に、古来より日本の染色品で使用されてきた天然染料や天然顔料の魅力や色の背景にある物語ついてお話しします。また、女子美術大学染織文化資源研究所で取り組んでいるサブミクロン・ナノ領域粒子顔料研究について染色作品を中心にご紹介します。

 

サイモン・コスグローブ(女子美術大学助教)
「音と色」

楽器や声について表現するときに「音色」という言葉を使うのは偶然でしょうか。音と色には切っても切れない関係があり、音も色も特定の感情を引き出す力を持っています。この講義では、ピタゴラスの発見からスクリャービンの共感覚の探求や他の現代作曲家のアプローチまで、音と色の関係をたどります。天然素材から楽器を作る世界中の例もいくつか紹介します。講義の最後に、様々な楽曲と色を合わせるアクティビティを行い、結果のデータを後日発表します。

 

橋本 弘安(女子美術大学名誉教授、染織文化資源研究所客員研究員)
天然岩絵具と地球の歴史、人類の歴史と実技体験

Natural Pigments, History of Earth, History of Mankind, and Practicalというテーマで日本画の画材として大切に使われてきた「天然顔料」について様々な角度から考察します。細かい砂から現代の先端的粉砕技術により作り出されるサブミクロン・ナノ粒子で染織や陶器での利用には絵画だけでない表現の広がりがあります。私は世界につながる「天然顔料ルネサンス」だと思っています。素朴な方法での実技体験で、あなたの身近な思い出を絵具にしましょう。

 

坂田 勝亮(女子美術大学教授、染織文化資源研究所研究員)
素材のもつ色の美しさ ―その文化心理学的考察―

我々人類は地域や集団ごとに文化を築き、それぞれが特色ある活動を現在にまで受け継いでいます。しかし岩石や植物は人間が生息している地球上のあらゆるところに存在し、またどこの地域においても人類は顔料と染料を用いて色の表現を行ってきました。地域によって岩石や植物の多様性はあるものの、私たちは鉱物や植物の持つ色の美しさに魅了されてきました。この講義ではこれらは地域や集団の違いを越えた、人間の持つ美の感覚に基づいていることを明らかにし、文化とは集団ごとの差異ではなく共通性に基づいて考察すべきであるという理論を展開する予定です。

天然岩絵具作成キットの紹介

天然岩絵具作成キットは女子美術大学が企画監修を行なっています。

女子美生は割引価格での購入が可能です。

 

販売価格

基本セット(ダイヤモンド砥石付き):定価3,300円 → 2,500円(税込)

簡易セット(ダイヤモンド砥石なし):定価1,500円 → 1,200円(税込)

 

 

相模原キャンパスはイワタ売店、杉並キャンパスはアイシス事務所(1号館1F)にて販売しております。